2011/09/03

器に映る風景













日々の暮らしに少しだけ新しいものを、とふと思い立ち手を伸ばしたのは Astier de Villatte の白い器。白く滑らかな釉薬とその下から覗く黒土のコントラストはまるで明るくまろやかな光としっとりとした静かな日陰のようにも見え、周りの景色が映り込むような上品な艶をまとっています。パリ市内にアトリエを構えているのはフランスでも珍しく、伝統的なモチーフからもインスピレーションを得ながら1つ1つ生み出されるアスティエ ドゥ ヴィラットには無機質な上品さと、土の薫を感じさせるような手仕事のぬくもりが合わさっており、日常にも取り入れやすい軽やかさがあります。器に触れたその手からいつもの風景に馴染んだ穏やかな暮らしの予感と、新しい季節への期待を想い描き心が弾みます。

d'antan