2011/09/05

後ろ姿



こころ惹かれた一枚のコート。正面の姿かたちを気にするのはもちろんだけれど、そのコートを翻した時のラインの美しさに作り手の遊び心とふんだんに詰まった”こだわり”を感じるのだ。しっとりとしたコットンの肌触りで、腕を通した瞬間にきちんとからだに馴染むのが分かる。そして、後ろを振り返るといつもとは違うしなやかなかたちに気持ちが引き締まっていく。しとしとと降り続いた雨がゆっくりと土へ染み透っていくように、「a.b」の衣服は身に纏ったその時からその人自身の一部となっていくのかもしれません。

töölö