今朝は蝉の声で目を覚まし、昨日とは違う夏の訪れを強く感じました。töölö の2階ギャラリーではいつもの真っ白な空間に、10本の映画をもとに作られた YUYA さんのきりえがリズミカルに並んでいます。隣にはそっと語りかけるような映画にまつわる雅子さんのエッセイが添えられ、店内には吉本宏さんが選曲された音楽が作品を包み込み、観る人の頭の中でフィルムが回り始めます。きりえを眺め文字を追っていると、いつの間にか自分自身の思い出と重ね合わせていました。見知らぬ土地の迷路のような地下鉄や、食べきれないほど大きなサンドウィッチ。そこで出逢った人達のこと。お来し下さったお客様も同じように、作品と長く対話している方が多いのが印象的です。”どの作品がお好きですか”とついつい質問してしまうのは、お客様の記憶と自分自身との記憶を重ねてみたいからなのかもしれません。
今回の作品に出てくる映画を観た人も、そうでない人も楽しめる素敵な展示になっていますので皆様ぜひお来し下さい。
ちょっきんきりえ展 - 映画の影響 -
7/15(Fri) - 7/31(Sun)
7月17日(日)・18日(月)は YUYA さんが在廊されます。
töölö