小さい頃から物を次々とポッケにしまうクセがあった。いただい
た物や、拾った物、片っ端からポッケに詰め込んだ。
思い返せば幼き僕のポッケはいつもガラクタでいっぱいで、「汚
いからやめなさい」と叱られもしたが、僕は頑なにそれを拒んだ。
例えそれがガラクタであったとしてもポッケにある間は僕だけの
宝物であったのだ。
そういうわけで今でもズボンを選ぶ時はどうしてもポッケがどう
なっているのかを見てしまう。
理想は深くて、広くて、たくさん付いていること。そんなポッケ
に出合うと、今でも僕はワクワクしてしまうのです。
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